マリッジライフ・シミュレイション~鉄壁上司は妻を溺愛で溶かしたい~
「どうしたんだ……何があった!?」
「まどかが…まどかに……親友に、赤ちゃんが生まれました!」
目尻の涙を拭いながら、持っていたスマホを高柳さんの方に向ける。
一瞬両目を見張った後緊迫した表情を緩め、はぁぁぁっと長い息をついた。
「ほら高柳さん!見てください、生まれたてのまどかの赤ちゃん!女の子なんですって!!可愛いでしょ!?」
ずいずいとスマホを高柳さんに突き出し見ろとせがむと、彼は腰をかがめて私のスマホの画面を覗き込んだ。
送られて来たのは【生まれたよ!女の子!!ゆっかちゃんに早く会わせたいな♡】というメッセージと、添付された写真。
その写真はまどかの上の子である瑛太くんが赤ちゃんを抱っこしているという、見ているだけで癒されるようなショットだった。
「かわいいな」
「でしょう!?」
少しの間、二人でその写真を見ながらなごんでいた。
すると突然高柳さんがスマホから顔を上げ、こちらを見て口を開いた。
「青水は『ゆっかちゃん』と呼ばれているのか?」
「はい。でもその呼び方はまどか限定ですが」
考えてみれば、高柳さんとまどかは直接の面識はない。
まどかは大学生の時に、私の“初恋の人”をチェックする為にサークルのイベントにこっそりもぐり込み彼のことを見たことがあるが、高柳さんに至っては私の親友の存在など知る由もない。
「まどかが…まどかに……親友に、赤ちゃんが生まれました!」
目尻の涙を拭いながら、持っていたスマホを高柳さんの方に向ける。
一瞬両目を見張った後緊迫した表情を緩め、はぁぁぁっと長い息をついた。
「ほら高柳さん!見てください、生まれたてのまどかの赤ちゃん!女の子なんですって!!可愛いでしょ!?」
ずいずいとスマホを高柳さんに突き出し見ろとせがむと、彼は腰をかがめて私のスマホの画面を覗き込んだ。
送られて来たのは【生まれたよ!女の子!!ゆっかちゃんに早く会わせたいな♡】というメッセージと、添付された写真。
その写真はまどかの上の子である瑛太くんが赤ちゃんを抱っこしているという、見ているだけで癒されるようなショットだった。
「かわいいな」
「でしょう!?」
少しの間、二人でその写真を見ながらなごんでいた。
すると突然高柳さんがスマホから顔を上げ、こちらを見て口を開いた。
「青水は『ゆっかちゃん』と呼ばれているのか?」
「はい。でもその呼び方はまどか限定ですが」
考えてみれば、高柳さんとまどかは直接の面識はない。
まどかは大学生の時に、私の“初恋の人”をチェックする為にサークルのイベントにこっそりもぐり込み彼のことを見たことがあるが、高柳さんに至っては私の親友の存在など知る由もない。