異世界にトリップしたら、黒獣王の専属菓子職人になりました
晩餐の席に付いたのは、ジリン公爵と公爵夫人、メグミ、そしてジリンのひとり娘であるローズベル・アム・ジリンだった。

ブロンド巻き毛の美しい人だが、少々幼い感じがする。綺麗で整った顔つきをしていて、高慢そうに上を向いた鼻が特徴の、絵に描いたような貴族令嬢だった。公爵よりも夫人に似ている。

二十歳といえばそろそろ結婚適齢期を過ぎてしまうから、未婚でも婚約者はいるかもしれない。
なぜ未婚だと思うかといえば、ひとり娘なら婿を取ってジリン家を継ぐはずが、この席に夫が同席していないからだ。

性格は、甘やかされたお嬢様といった感じで、最初から気が強くわがままな態度に口調だった。

メグミは、晩餐の間の前室でローズベルに紹介されたとき、たいそうな態度を取られている。

































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