異世界にトリップしたら、黒獣王の専属菓子職人になりました
コランは、北の方というのはどこなのか聞いたのかとか、どういうふうに混ざっていたのか、受け取ったサツマイモの育ち具合はどうだったのかなど、サユリにあれこれ訊いている。それを小耳に入れながら、メグミは調理場へ入った。
ときおり、コランはこうして新しいお菓子材料のことなどを細かく尋ねてくる。それは好奇心というより、情報収集の意味合いが強いように思えた。レポートや報告書が書けそうな質問内容だったからだ。
サツマイモを使っているのが鬼まんじゅうで、他の材料を使う場合もあるがそれはいもまんじゅうとなる。明日は、サツマイモを半分つぶして、いもまんじゅうを作る予定になっている。
最初に五個を別皿に避ける。中皿に載せたものに布巾を掛け、ショーウインドウの上に置いてから、盆の上にお茶と二つほど鬼まんじゅうを載せた小皿をベンチまで運んだ。
コランが座る座面の上に盆のまま置く。
「どうぞ」
「メグも一緒にどうだ。一人で、もそもそ食べていてもつまらん。まだ営業前なのだろう? 話し相手になってくれ」
「そうしなさいよ、メグミ。みたらしは私が焼いておくから」
そろそろ焼き始める時間で、メグミがするつもりだった。
「いいよ、母さん。私が焼くって……」
コランが遮るようにして声を挟む。
「サユリさん、みたらしもほしいな。二本焼いてくれるか?」
「はい。すぐに」
満面の笑顔でサユリは焼き箱に炭を入れ始めた。メグミは、テンションを上げてはつらつと動くサユリを眺めてから、盆を間に挟んだ位置でベンチに腰を掛ける。
ときおり、コランはこうして新しいお菓子材料のことなどを細かく尋ねてくる。それは好奇心というより、情報収集の意味合いが強いように思えた。レポートや報告書が書けそうな質問内容だったからだ。
サツマイモを使っているのが鬼まんじゅうで、他の材料を使う場合もあるがそれはいもまんじゅうとなる。明日は、サツマイモを半分つぶして、いもまんじゅうを作る予定になっている。
最初に五個を別皿に避ける。中皿に載せたものに布巾を掛け、ショーウインドウの上に置いてから、盆の上にお茶と二つほど鬼まんじゅうを載せた小皿をベンチまで運んだ。
コランが座る座面の上に盆のまま置く。
「どうぞ」
「メグも一緒にどうだ。一人で、もそもそ食べていてもつまらん。まだ営業前なのだろう? 話し相手になってくれ」
「そうしなさいよ、メグミ。みたらしは私が焼いておくから」
そろそろ焼き始める時間で、メグミがするつもりだった。
「いいよ、母さん。私が焼くって……」
コランが遮るようにして声を挟む。
「サユリさん、みたらしもほしいな。二本焼いてくれるか?」
「はい。すぐに」
満面の笑顔でサユリは焼き箱に炭を入れ始めた。メグミは、テンションを上げてはつらつと動くサユリを眺めてから、盆を間に挟んだ位置でベンチに腰を掛ける。