異世界にトリップしたら、黒獣王の専属菓子職人になりました
「……分かったわ。でもね、和菓子作りが合っているかどうかは人によると思うの。まずはこちらへ来て」
「はい。伝えます。それであの、私は明日の春祭りの夜には王都を出なければなりませんが、それまでの間、お手伝いさせてもらえませんか?」
「それ、すごく助かる。運ぶのだって一人では何往復もしなくちゃいけないもの。みたらしも焼くつもりだから火箱も持って行くしね。良かったら、今夜はここで泊まっていって。私のベッドを使ってね。私は残している母さんの布団で、隣で寝るわ」
仕切っているカーテンを開けてここだと示す。するとアルマはとても慌てた。
「ベッドに私がってことですか? とんでもないですよ。隣の床で眠ります。あ、泊めてもらえるなら、助かります。そこはお願いします」
「いいじゃない。私はもう国王専属菓子職人じゃないのよ。友達が泊まりに来たらベッドは明け渡してもいい派なんだって」
考え方は人それぞれだ。友人でも他人のベッドはいやだからと、床で寝るのを選ぶ人もいる。ベッドを貸したくない人もいる。
ただこの場合、アルマは仕事の上下関係で言っていたので、敢えて付け加えた。
「いいです。眠れませんよ」
きつい口調が戻ってきた。
メグミは笑って頷き、アルマと春祭りの打ち合わせを始める。
「はい。伝えます。それであの、私は明日の春祭りの夜には王都を出なければなりませんが、それまでの間、お手伝いさせてもらえませんか?」
「それ、すごく助かる。運ぶのだって一人では何往復もしなくちゃいけないもの。みたらしも焼くつもりだから火箱も持って行くしね。良かったら、今夜はここで泊まっていって。私のベッドを使ってね。私は残している母さんの布団で、隣で寝るわ」
仕切っているカーテンを開けてここだと示す。するとアルマはとても慌てた。
「ベッドに私がってことですか? とんでもないですよ。隣の床で眠ります。あ、泊めてもらえるなら、助かります。そこはお願いします」
「いいじゃない。私はもう国王専属菓子職人じゃないのよ。友達が泊まりに来たらベッドは明け渡してもいい派なんだって」
考え方は人それぞれだ。友人でも他人のベッドはいやだからと、床で寝るのを選ぶ人もいる。ベッドを貸したくない人もいる。
ただこの場合、アルマは仕事の上下関係で言っていたので、敢えて付け加えた。
「いいです。眠れませんよ」
きつい口調が戻ってきた。
メグミは笑って頷き、アルマと春祭りの打ち合わせを始める。