異世界にトリップしたら、黒獣王の専属菓子職人になりました
するとジリンはメグミの理解が間違っていると指摘してきた。
「報酬はお前が取るべきものだろうが。私はそれを受け取るつもりはないから、自分の預金として残しておきなさい。この家にサユリさんを引き取るのは、どうしてもこの話を引き受けてほしいからだよ」
「なぜですか?」
さすがにちょっと考えてしまった。ジリンのことを疑いたくないが、おいしい話には裏があると言うではないか。
メグミの顔に不審に思う気持ちが出ていたようだ。ジリンは苦笑して説明を加える。
「この国の最高権力者は国王だ。血筋で後継者を選ぶから、クーデターでも起きない限り変わらない。その次が左右の手と呼ばれる宰相役の公爵で、こちらは交換可能だ。今現在、わしは左の手で、右がグレイ公爵というやつでな、はっきり言って権力闘争の相手だ」
「……はぁ」
「何年か前に王城の料理長を決める選抜があった。わしが推挙した者は、グレイが推した者に負けたのだ。どれほど悔しかったか。そして今回、追加の菓子職人を選ぶことになった。負けられん。メグミの作る菓子はうまい。珍しいし。絶対に勝つ」
「…………」
「報酬はお前が取るべきものだろうが。私はそれを受け取るつもりはないから、自分の預金として残しておきなさい。この家にサユリさんを引き取るのは、どうしてもこの話を引き受けてほしいからだよ」
「なぜですか?」
さすがにちょっと考えてしまった。ジリンのことを疑いたくないが、おいしい話には裏があると言うではないか。
メグミの顔に不審に思う気持ちが出ていたようだ。ジリンは苦笑して説明を加える。
「この国の最高権力者は国王だ。血筋で後継者を選ぶから、クーデターでも起きない限り変わらない。その次が左右の手と呼ばれる宰相役の公爵で、こちらは交換可能だ。今現在、わしは左の手で、右がグレイ公爵というやつでな、はっきり言って権力闘争の相手だ」
「……はぁ」
「何年か前に王城の料理長を決める選抜があった。わしが推挙した者は、グレイが推した者に負けたのだ。どれほど悔しかったか。そして今回、追加の菓子職人を選ぶことになった。負けられん。メグミの作る菓子はうまい。珍しいし。絶対に勝つ」
「…………」