外国人とお見合いします!
アレッサンドロさんにふわりと抱きしめられ、私はその背中に腕を回す。胸の高鳴りは止まらずに激しくなっていった。

「僕と、結婚を前提にお付き合いしていただけませんか?Ti amo(愛しています)」

優しく耳元でささやかれ、私はびくりと体を震わせる。さっきまでは悲しくて泣きたかったのは、今は嬉しくて泣きたくなっている。

「嬉しい……です……。私も、お付き合いしたいです……」

私がそう言うと、アレッサンドロさんは私を離す。そして、優しく私のあごを持ち唇を重ねる。

夕暮れの屋上、私は恋人とキスを繰り返した。







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