Goodbye, Love Junky!!

ほとんど話さないけど、存在だけは知ってる、と呟いた彼女。まぁそりゃそうだろうな、と思った。


ほぼ金色の茶髪、メイクは派手で生徒指導室常連の彼女と、いかにも清廉潔白そうな黒髪の真面目ちゃんがどこかで交わる方が不思議だ。


「川橋さん、真面目だけどいつも誰かと一緒にいるんだよね。ほら、漫画とか小説とかでは真面目ちゃんって友達いなくてかわいそーみたいなのよくあるけど、全然そんなのじゃないの」


なんだ、めっちゃよく見てんじゃん。


名前は川橋琴理。

A組前期学級委員長。

成績優秀で先生からの人望もあつい。

絵にかいたような優等生と俺たちとでは住む世界が違いすぎて、尊敬の念すらも湧いてこなかった。


なんか大変そうだなぁ、と。


ほんと、最初に抱いた感想、それだけ。

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