先輩、これって恋ですか?


「じゃあ、休み時間とか春香ちゃんの教室に行ってもいい?」

「えっ!? そ、それはちょっと…」


まずいというか……

クラスメイトにバレるよりも、智紘先輩の彼女に
バレてしまう方が恐ろしい…


「だ、ダメです!」

「どうして?」

「…智紘先輩が人気者だから、ですよ。」

「そんなことないよ?」

「そんなことあるんですっ……智紘先輩が教室に来たらみんな驚きますし、それに多分話どころではなくなってしまうと思いますし…。」

「そんなことないとは思うけど、春香ちゃんの迷惑にはなりたくないしなぁ」



ズキッ──


迷惑だなんて思ってないのに……

それを否定できなくてごめんなさい…。


「まぁ、でも補習がずっとあるとは限らないわけだし、春香ちゃんが来れるようになったらここにおいでよ」

< 265 / 431 >

この作品をシェア

pagetop