先輩、これって恋ですか?
ちょっとムスッとしながらそんなことを言うわたしも子供っぽいなぁと思いながら、手の上のクリームをどうしようか考えていると
「…それさぁ、テーブルに落ちてないからセーフだよね」
なんて意味の分からないことをポツリと呟いた先輩。
「手、汚れちゃったねぇ」
「……智紘先輩の、せいですよ」
先輩がいちごロールパンを放ったらかしにしてるから悲しくて泣いちゃってクリームが落ちたんです、なんてこと思っていても言えるわけはなくて……。
「俺のせい?」
「そー、ですよ。」
「───じゃあ責任とってあげる」
そう言って先輩は、わたしの手を掴み、人差し指に落ちたクリームをペロッと舐めた。
当たり前のようにその行動をした先輩は顔色ひとつ変えることなく、むしろ色っぽい表情をしているほどで。
わたしは、思わず息が止まった気がした。