先輩、これって恋ですか?
「春香ちゃん泣きすぎだよー」
「だ、…だっ、て……っ」
こんな夢見たいなことあるはずないって思ってたのに──
「っ…、ち、智紘先輩と両想いに…なるなんて、…思ってなかった…のでっ…」
「えー そうなの? 俺としては結構アピールしてたつもりなんだけどなぁ」
「〜…分かりにくい、…ですぅ…っ」
「春香ちゃんが鈍感だったからねぇー」
そんなことを言いながら先輩は、わたしの頭を優しく撫でてくれる。