先輩、これって恋ですか?


「ほら、俺言ったじゃん? 頼っていいんだよって。それが友達なんだからって。まぁ、春香ちゃんの場合まだ照れくさいのかな」


うー…。

先輩にバレバレだ……


だけど先輩はバカになんかしなくて、むしろ優しい眼差しをしていた。

いつもは、からかわれることが多いのに…。


今目の前にいる先輩はからかうこともなく、真剣にわたしと向き合ってくれた。


……もしかしたら、まだ見れていない先輩の姿があるってことなのかも。



「あの……じゃあ、お願いします…。」

「うん!」


腕まくりしながら、「よし! じゃあ二人でするか」と言う先輩は気合い十分に見えた。


一人の方が気楽でいいからと、どうせ頼れる人もいないからと諦めていたけど先輩が来てくれた。

“一人よりも二人”でいる方がなんだか楽しいと、思えた気がした。
< 44 / 431 >

この作品をシェア

pagetop