先輩、これって恋ですか?
「ほら、俺言ったじゃん? 頼っていいんだよって。それが友達なんだからって。まぁ、春香ちゃんの場合まだ照れくさいのかな」
うー…。
先輩にバレバレだ……
だけど先輩はバカになんかしなくて、むしろ優しい眼差しをしていた。
いつもは、からかわれることが多いのに…。
今目の前にいる先輩はからかうこともなく、真剣にわたしと向き合ってくれた。
……もしかしたら、まだ見れていない先輩の姿があるってことなのかも。
「あの……じゃあ、お願いします…。」
「うん!」
腕まくりしながら、「よし! じゃあ二人でするか」と言う先輩は気合い十分に見えた。
一人の方が気楽でいいからと、どうせ頼れる人もいないからと諦めていたけど先輩が来てくれた。
“一人よりも二人”でいる方がなんだか楽しいと、思えた気がした。