扉の向こうにいる彼

「無理するなよ。担任にはいっておく。」

と陽太先生は去っていった。




お昼になって友達に迷惑かけたくなくてゆっくり非常階段に向かった。

食欲もないくらい。眩暈がひどかった。


ダメかな。なんで治まらないんだろうと思っているとドクンドクンと脈拍が跳ぶのを感じた。


やっぱり不整脈?


階段の隅にうずくまる。

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