君の子守唄
コイツら、ホントに真面目に

俺と寧々を、くっつけようとしてるのか??

しかも、寧々が俺を好きだと思い込んで。

いたい考えの三人を、残念な目で眺めて。

「お前らがそんな気持ちなら。
寧々は、約束通り連れて行くぞ。
アホな想像する暇があるなら
高校入学祝いでも、考えてやれよ!」

俺は言いたいことを言うと

アルコールを出すこともなく、玄関に向かった。

何が恋だ。

妹と言うのも憚られる年の差なのに………。

結婚だ。

付き合うだと、寧々には迷惑な話だ。

ホントに、バカな奴等だ。

プリプリ怒りながら帰って行く俺を

『旅行から帰ってからの反応が、楽しみだ。』

『寧々、何て告白するつもりかしら?』

『彰人……ああ見えて小心者だからなぁ。
年の差を気にして、寧々を泣かさないといいけどな。』

『大丈夫よ!
彰人君、寧々の涙に弱いから。
泣く方が、上手くいくわ。』と

それぞれの感想を述べていた。
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