お前にはかなわない

プルルルルプルルルル

「はい、もしもし?」

「もしもし千宙!?」

「なんだよ母さん」

「陽向ちゃんが、陽向ちゃんが」

「陽向がどうしたんだよ」

「いいからテレビつけて!」

言われるがままにテレビをつけた俺は衝撃を受けた。

「ひ…なた…?うそ…だ…ろ…?」

そこには陽向が救急車に運び込まれる様子が人の間からちらちらと映っていた。
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