ラヴシークレットルーム Ⅲ お医者さんとの秘密な溺愛生活


そんな俺と伶菜の最初の出会い

・・・・ではなく
長い年月を経た偶然の再会は

・・・・5年前の自宅近くの駅のホーム





そこで今にも電車に飛び込もうとしていた女性
その人はかつて、血が繋がっていないながらも兄妹として幼い頃を共に過ごした
妹・・・伶菜だった


しかも、その時、彼女は祐希を妊娠していて



「父親は・・・いません。」



俺に手を引せ寄せられた直後、力のない瞳でそう俺に告げた伶菜


そんな彼女を目の当たりにした俺は
胸が引き裂かれそうな感覚と父親であるはずの男への激しい怒りを覚えた



それが伶菜と俺の偶然の再会

でも当時の彼女はその出来事が俺達の出会いではなく、再会であったコトを全く知らないようだった



無理もない
伶菜が1才、俺が8才の時に俺達は生き別れたから
実際は血が繋がっていないから、正確には生き別れとは言わないけれど・・・



血が繋がっていない兄妹だったのは
俺自身に複雑な過去があったから。
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