ラヴシークレットルーム Ⅲ お医者さんとの秘密な溺愛生活
ナオフミさんに
臨床心理士の自分
そして
彼のパートナーとしての自分をちゃんと認めてもらえているような気がして
ナオフミさんの心の内をこんなふうに感じさせてくれたその言葉達が
『ナオフミさん、私、明日ちゃんとカウンセリングルームに戻る。』
「・・・・・・」
『あさってこそはきっとナオフミさんに、泣き顔じゃなく・・・笑顔をみせられるから。』
「・・・・・・」
私の背中を押してくれた。
また彼は黙って耳を傾けてくれていた。
そんな沈黙ですらやっぱり優しい時間にしか思えなくて。
「そうか。待ってるからな。」
ようやく穏やかにそう応えてくれた彼の声によって一緒に立ち上がれることを確信した私はようやく
『ありがとう。』
この優しい時間を自ら終えた。