お前は、俺のもの。


「凪さん。昨日、由奈ちゃんたちと言い合いしたそうですね。また河野くんが参戦したそうじゃないですか。何があったんですか」

お昼休みに綾乃に聞かれ、私は昨日のことを掻い摘んで話した。
綾乃は目を開いて驚く。
「駅で見たそれって、私と市村係長も一緒にいたじゃないですか」
「多分、綾乃ちゃんたちが改札を通った後だと思う。私達はあの後少し話していたから、その時を見られていたんじゃないかな」
と、あの時の鬼課長と母との電話のやり取りを思い出す。

綾乃は眉を寄せて怒る。
「それにしても変ですよ。私たちが二人を横取りしただなんて!誘ってきたのは一ノ瀬課長たちなのに。だから今朝からあの子の態度がよそよそしかったのね」
と、日替わりランチのクリームコロッケをパクリと食べた。
私も大盛りのご飯を口を開けて食べる。

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