最後までてを繋がないかれと。
第一章 この時間がずっと

マヌケな私とかれ

美緒side

私は、桜井美緒。中学2年生。まだ、恋をしたことが無くて純粋な恋にひかれているような、どこにもいるような女子中学生。

「おはよう」
いつものように声をかける。
ずっと幼いころから一緒のハルキに声をかける。
周りからは明るい性格の私。まるで正反対のハルキ。だけど、昔はそんな彼じゃなかったことを知ってるから。

「おはよう。みるんじゃねよ~、ばか~」
こんな会話でさえ今は愛しいはずなのに、それでもその時は知らなかったんだ。
君は生まれつきの神経の病気で短い命のことを。
だけどね、そんなことにも最後まで気が付かずに、愚かでした。

小さいころから、間抜けでドジで泣き虫な私。私と違って、ハルキは、強くてたくましくて、かっこよくて優しい彼。
小さい頃の思い出。
近所の公園で二人であそんでたことを思い出す。ブランコに、滑り台、シーソー、走って転んで遊んであの頃が懐かしい。
あの頃の彼がずっと好きで、彼の横ばかり歩いてた日々。
ってあの頃はバカみたいででも、幼いころから変わらないね。
二重のきらきらした目。ちょっとはねた後ろ髪。
くるんと曲がっていて、完璧だった君とは程遠い。
いつも、学年一位の彼。
私も、彼に負けずに10位以内で頑張っていた。だって、彼はいつも先に行ってしまうからね。馬鹿だって彼に思われたくなくて、一生懸命、勉強したんだよ。

彼は医者になることを目指してたから、私も医者になればなんて思っていた。
同じ職場で働きたい。あたりまえのような世の中でも、ぱっと二人で本気で笑いたいって思っていたよ。だけど、あの時の顔からは見当のつかないからこそ、ずっと一緒でいられる時間をただ願って、思っていただけだった。

あたりまえの授業。あたりまえの机。あたりまえのように後ろを見て、ピースをして、笑い合う私たち。





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