星の数より多く、君に愛を伝えたい。

カフェから出ると、もうあっという間に夕方になっていた。



「あともう少ししたら、帰った方が良さそうだよね」



わたしが言うと、みんなもうんうんと一斉に頷いた。


歩いて行くと、クッキーのお店があって、いろいろな人が並んでいた。



「お土産として、クッキー買いに行かない?」



花乃がクッキーの方を指さしながら言うと、



「それ美味しいよね、どれも!」



と、莉音も賛成した。


目移りするくらい、いろいろな種類のクッキーが売られてある。


コーヒー味は自分用、妹たちには、ジャム入りのを買うことにした。


莉音は、ごまが入ったクッキーで花乃は、チーズのを選んだ。



「松岡くん、買わないの?」



松岡くんはといえば、目線が少し上でクッキーを見ていない。



「あ、まだ決まってなくてさ。ん? 望月、コーヒー味とジャム入りのクッキー、2種類も買うんだ?」



「コーヒー味は自分用で、ジャム入りのが妹たち用なの!」



「なるほど……。じゃあ俺は、望月と同じようにコーヒー味のクッキー買うかな」



松岡くんは、コーヒー味のクッキーが入った箱を取った。




< 73 / 201 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop