夜が明けるとき ~続・魔法の鍵と隻眼の姫
ミレイアは名前の決まったグリフォン、クルタを無理やりラミンに抱かせた。
「名付け親はラミンね!クルタ!お父さまよ~」
「ばっ…!なんだお父さまって!」
「だって親なんだからそうでしょ?お母さまのほうがよかった?」
照れて慌てるラミンを完全に面白がってるミレイアはここぞとばかりにからかった。
嫌そうな顔をするラミンをクスクス笑うミレイアにつられてエルストンも笑い兄を宥める。
「まあまあ、もともとこの子は兄上を気に入って付いて来たのですから、兄上が親になるのは当然でしょう。可愛がってあげましょう?僕も協力しますから」
ずっとクルタを世話してきたエルストンも情が沸いてクルタが可愛くて仕方ない。
名前が決まったことでより一層親近感がわいた。
そうか…と渋々頷くラミンもどことなく愛しげにクルタを撫でているから安心した。
「ねえ、エルストン、この子何を食べるの?」
ラミンとクルタを眺めていたミレイアがふと思いついた疑問を投げかけた。
「何でも食べるみたいだよ?肉も野菜も、味付けしてないのは好まないみたいで人間と同じものを欲しがるよ」
「そうなの?」
「食事の場に連れて行くとつまみ食いするから大変なんだ」
食いしん坊なのね?なんて言い合い楽しそうに会話しているミレイアとエルストンを眺めていたラミンはクルタを撫でていた手が止まっていた。
「……」
言い様の無い何かが胸の中で疼いていて放心したようにしているとクルタに手を甘噛みされて我に返った。
「お…クルタ…仕方ないからこの名前をくれてやる。意味は古代語で戦士だ、かっこいいだろ?」
気を取り直したラミンはまたクルタを撫でまわした。
「名付け親はラミンね!クルタ!お父さまよ~」
「ばっ…!なんだお父さまって!」
「だって親なんだからそうでしょ?お母さまのほうがよかった?」
照れて慌てるラミンを完全に面白がってるミレイアはここぞとばかりにからかった。
嫌そうな顔をするラミンをクスクス笑うミレイアにつられてエルストンも笑い兄を宥める。
「まあまあ、もともとこの子は兄上を気に入って付いて来たのですから、兄上が親になるのは当然でしょう。可愛がってあげましょう?僕も協力しますから」
ずっとクルタを世話してきたエルストンも情が沸いてクルタが可愛くて仕方ない。
名前が決まったことでより一層親近感がわいた。
そうか…と渋々頷くラミンもどことなく愛しげにクルタを撫でているから安心した。
「ねえ、エルストン、この子何を食べるの?」
ラミンとクルタを眺めていたミレイアがふと思いついた疑問を投げかけた。
「何でも食べるみたいだよ?肉も野菜も、味付けしてないのは好まないみたいで人間と同じものを欲しがるよ」
「そうなの?」
「食事の場に連れて行くとつまみ食いするから大変なんだ」
食いしん坊なのね?なんて言い合い楽しそうに会話しているミレイアとエルストンを眺めていたラミンはクルタを撫でていた手が止まっていた。
「……」
言い様の無い何かが胸の中で疼いていて放心したようにしているとクルタに手を甘噛みされて我に返った。
「お…クルタ…仕方ないからこの名前をくれてやる。意味は古代語で戦士だ、かっこいいだろ?」
気を取り直したラミンはまたクルタを撫でまわした。