クリスマスの夜に、ただ一つの願い事を


「──好きだ」




「えっ……」





「真依が好きだ──」





今まで、見たことがない、潤の真剣な顔。




私の心臓から上に向かってかっと体温が急上昇し、強く規則正しい脈がドクッドクッと打ち始めて、体全体に流れていくのを感じる。




潤の低く甘い声が私の頭ん中に余韻を残す。




初めて、潤から告白をされたのはこの日だった──。

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