クリスマスの夜に、ただ一つの願い事を
──7月7日、今日は、真依のお誕生日の日だ。
先回りをして、真依の大好きなショートケーキを一緒に食べようと思って二個買ってきた。
俺の今持ってるお小遣いで買えるの、正直これが精一杯……。
男なのに、俺、なんか情けねなー……。
もっと、いい物を買いたかった。
あーあ、もう本当に、まじっお金持ちになりてー。
あっ、そうだ、俺はバイトでも始めればいいのか。
──そういえば、今日、学校で七夕祭があったけれど、真依は短冊に何て書いたんだろう?
俺は、“真依が俺のことを好きでいてくれますよう”にと書いた。
真依も俺と同じ気持ちなら、と願うのは俺だけなのかな──。