あたしを知らないキミへ

「恵美加ー!」

ラフな格好に長い髪の毛を一つに束ねた朋美が走ってあたしに抱きついてきた。

「待った?!」
そう言って息を整えながら、心配そうにあたしの顔を覗き込んでくる朋美。

「ううん。むしろタイミングよすぎ」

今日は土曜日で学校は休み。
この前、朋美がサキの散歩に行きたいって言ってたから、今日は2人でサキの散歩をする予定。

「きゃーー!かっわいー!久しぶり~サキ」
そう言って朋美は、サキを抱っこする。

ワンワン‼
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