あたしを知らないキミへ

どうしてだろう。

ただ歩いているだけなのに。
買い物に行っただけなのに。
勝手に溢れ出してくる涙。
こんなことで泣いている自分が悔しくて悔しくて。
払っても払っても溢れ出してくる涙に、何度も逆らってるのに、

それは止まることを知らなかった。


バタン・・

玄関を閉めて台所に向かって頼まれていた野菜を置いた。
幸いお母さんは、どこかに出かけているのかいなかった。
こんな顔でお母さんに会えないしな・・。

そして、そのまま自分の部屋に向かった。
なんで・・。
なんでいつもこう、、タイミングよすぎんの。
今アンタを見かけたって、ただ苦しいだけなのに。

神様はいじわるだよな・・。