あたしを知らないキミへ
8 届かない想い
ただ涙してーーーー。


訳も分からず、走って走って

後から恋だと知った。


「あっつーー」

あたしは、これで何回目か分からない言葉を発した。
夏休みに入って半分が過ぎた。

外は真夏で外に出る気には到底なれない。
とにかく暑すぎて家でゴロゴロしてるか、サキの散歩、朋美の家で遊ぶ・・。
これくらいしかすることはなかった。

左手にうちわを持って、右手で大好きになカルピスを一気に飲み干す。

「うま・・」


そんな言葉が無意識に出たくらい。
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