あたしを知らないキミへ
3分くらいして朋美の乗る最寄りの駅に着いた。

「恵美加おはよー!」
「おはよ」
「いよいよ学校始まっちゃったねー」
「だるいって。ってか、今日乗ってる」
「紘樹先輩?」
「うん」
「そっか・・」

「そういえば朋美、今日は一段と髪の毛すごいな」
「いつもよりボリューミーに巻いたんだぁ!どう?」
「んー、いい感じ」
「えー何それー。もっと他に褒める言葉あるでしょー?」
「特に何も」
「本当に冷たいんだからぁ」
「あははっ」

そう言ってあたし達は、笑い合った。
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