あたしを知らないキミへ
11 利用するだけ
変わったと思っていた。

そう思いたかった。

あたしはちゃんと前に進んでいたのだとーー。



「明日の放課後って会えない?」
家で賢斗と電話していたら、そんな誘いを受けた。
賢斗とは前に行われた合コン以来、会っていなかった。
今までもずっとメールや電話しかしてこなかったから、いざ会うとなると少し戸惑う。

「どこで?」
「俺達が前に合コンしたお店!」
「2人?」
「2人で」
「・・・」
< 236 / 388 >

この作品をシェア

pagetop