あたしを知らないキミへ
賢斗からの言葉に、つい無言になってしまった。
まぁーどうせ、会って話するだけだろうし・・。

「・・やっぱり、ダメ・・?」
急に控えめになり出した賢斗をよそに、
「別にいいよ」
あたしは、そう返事をした。

「マジで?!よっしゃ!」
電話の向こう側から、そんな声が聞こえてきた。
「あははっ」
そしてあたしは、賢斗の反応に笑ってしまった。

「え、俺何か変なこと言った?」
「別に?」
「そっか!じゃー明日楽しみにしてる」
「うん」
あたしは、明日の放課後、賢斗と会うことになった。
正直、まだ少し戸惑っているけど、行くって言ったからには行かないと・・。
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