あたしを知らないキミへ
「恵美加ー。お風呂湧いたわよー」

お母さんからのそんな声が聞こえて、
「今行く!」
そう言ってから、さっきまで持っていた携帯を机に置いた。


「え?!今日、賢斗君と会うの?!」
「まぁ・・」

朋美とお昼ご飯を食べている時に、今日賢斗に会う約束をしていると言ったら、案の定朋美は驚いて目を丸くしている。

「すごいいい感じじゃん!」
「別にそんなんじゃないし」
「そう?ぶっちゃけ賢斗君から告白されたOKする?」
「ぶっ・・」

あたしは、飲んでいたお茶をこぼしてしまった。
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