あたしを知らないキミへ
だから、そんな朋美に救われることが沢山あった。
そして、朋美とご飯を食べている時だった。
「恵美加ー?」
「ん?」
「なんか朝からボーっとしてるね」
「そう?」
「うん。なんか遠い所をずーっと見てるって感じだよ?」
やっぱり朋美には敵わない気がする・・。
そんなあたしの些細な変化さえ、朋美は気づいてくれる。
あたしが朝からボーっとしている原因はただ一つ。
昨日のことが原因だ。