あたしを知らないキミへ
12 遊んで遊んでおかしくなった自分
あたしは、いったいどうすればよかったんだろう・・。

どうすれば・・。


季節はもう秋に変わって、だんだん肌寒くなっていた。

「アップルパイ2つお願いします」

賢斗と付き合ってから2週間が過ぎていた。
最近のあたし達は、よくここのお店に来ていた。

賢斗は、アップルパイにハマってお店に来た時は、必ず頼んでいる。

「なんか2人で同じ物頼むっていいな」
賢斗は、さっき運ばれてきたアップルパイを食べながら、嬉しそうにそんなことを呟いた。
「うん。そうだね」
いつからか、あたしの好きだったアップルパイが賢斗も同じように好きになっていた。
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