あたしを知らないキミへ
14 偶然
季節はもう冬に移り変わろうとしていた。

あれからあたしは、どのくらい「アンタ」を見ていないんだろう。
何してんのかなー。
そればっかり考える毎日。

初めて会った日から、何も変わっていない。

冬が来て、冬が終わったら春がやって来る。
そしたらアンタはもう卒業する。

あたしは、後残り限られた時間で、何回アンタを見ることが出来るんだろう・・。

それもきっと、これから限られてくるんだろうな・・。


「恵美加!久しぶりにショッピング行かなーい?」
「うん。行く」
「やったー!」

そして、あたし達は近くのショッピングモールに来ていた。
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