あたしを知らないキミへ
「その星には、どんな願いが込められてんの?」
「そうねー。内緒よ。大切な願いこそ、自分の心の中に大事に閉まっておくものよ」
「そっか」
「恵美加はないの?」
「願い?」
「そう」
「んーー、考えとく」
「あはは。恵美加が込めたその願いの星には、きっと誰よりも綺麗に星が輝くんでしょうね」

そう言ってお母さんは、数えきれない星達を眺めながら、そう言った。

願いかぁ・・。なんだろうな・・。

そんなこと、今まで深く考えたこともなかった。
まぁ、後で考えようかな・・。
相変わらず、夜の星達は綺麗に光って輝いている。
空のイルミネーショーンみたいで、すごい綺麗な空だった。
たまにはこうやって、夜の空を見上げてみるのも悪くないかも・・。
そう思った。
< 325 / 388 >

この作品をシェア

pagetop