あたしを知らないキミへ
ねぇ・・この数えきれない星達さ・・
あたしのちっぽけなプライドを許してよ。
最後まで強がらせてよ。

あたしは、まだアンタのことは忘れられていないけど、アンタの幸せを願うのは、本当に心から想っていることだからさ・・。

そしてあたしは、数えきれない星達の中から、一番大きく光っている星に、その願いを託した。

「ちゃんと叶えてよね・・」

それからあたしは、自分の部屋に向かった。
サキが、待ってましたと言わんばかりに、あたしに駆け寄って来る。

「お前は可愛いな・・」
そしてあたしは、サキの頭を撫でた。

ワンワン‼

嬉しそうにはしゃぐサキを見て、あたしは自然に笑みが零れた。
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