あたしを知らないキミへ
あたしは空に向かって微笑んだ。

「恋を教えてくれてありがとう」

そう言って・・。

あたしは、お母さんに「その人」について詳しくは言わなかった。
ましてや今じゃ、その人はモデルをやってるなんて到底言えなかった。
だけど、

それでも、

もう言う必要なんてないと思ったんだ。

今あたしには、やらなきゃいけないことが溢れるほどある。

確かに今でも、あの頃を想い出すことはあるけれど、それはきっと昔の記憶を懐かしく想っているだけであって、それ以上のことはない。
もう一回、振り返って立ち止まることもないんだ。

だって今のあたしには、大切な家族がいるから・・。
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