あたしを知らないキミへ
エピローグ
「ママとパパー!これ見てー!」

そう言って若菜が走りながら一枚の紙を、あたし達に差し出した。

「うわぁ。若菜すごいね」
「若菜は天才だな!」

若菜があたし達に持ってきた紙には、あたしと斗真の似顔絵が書かれてあった。

仲良く手を繋いでいる絵だった。
初めてもらった若菜からのプレゼントに涙が零れ落ちた。

「ありがとね。若菜」

そしてあたしは、若菜を抱きしめた。

「ママとパパ大好きー!!」

そして今度は、若菜からあたしと斗真を抱きしめてくれた。

若菜は5歳になった。
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