あたしを知らないキミへ
あたしは、そこに立って自分を見つめる。


「はは。こんなヤツ好きになるわけねーよな・・」

男はやっぱり髪の長い女が好きなのかな。
後は、スカート履いたり・・とりあえずTHE女の子って感じの子?

あたしには無理だな。
あーあ。
めんどくさ。

こんなんであたし将来結婚出来んのかよ。
もしかしたら、ずっと独り身で死んでいくのかも。


「恵美加ー。ご飯だから降りてきてー。」
下からお母さんの声が聞こえた。
「今行くー」

全身鏡を壁の方に向けてから、あたしはそのままリビングに向かった。


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