あたしを知らないキミへ

そんな朋美を、あたしは黙って見つめていた。


そんな時だった。



「知ろうとすればいいんじゃないかな？」

「え？」

「相手のことをもっといっぱい知ればいいんだよ。そうすれば恵美加、もっと先のこと見えてくると思うよ」

「でもどうやって知ればいいんだよ。あたしはなしするとか無理だし」

「とりあえずあたしも見てみたいな、その運命の人。M高校ならあたしの知り合いも何人かいるし、その人のこと少しは分かるかも」

「なんか色々わりーな」