あたしを知らないキミへ
3 運命だと思った
「恵美加ー。ちょっと手伝ってくれない?

お母さんに呼ばれて下に降りたら、花の花壇の植え替えを頼まれた。


「急だな」
「そろそろ綺麗にしなきゃとは思ってたんだけど中々時間なくて。ほら、今日土曜日で会社休みだから」
「それもそーだな」

ワンワン‼

気づけばサキも庭で元気よく走り回っていた。

「それにしてもいい天気ねー」

「すげー暑いよ」

「寒いよりはマシよー」
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