あたしを知らないキミへ
「恵美加ー!ご飯食べよー!」
「あー、うん」

そう言って朋美があたしの机に椅子を持ってきて座った。

「ねね!恵美加!ビックニュースだよ!」

朋美は興奮したように、目をキラキラ輝かせながらあたしを見ている。

「どーした」
「あのね!友達にこうき先輩のこと聞いてみたんだ!やっと聞けたよ・・」

友達はそう言って疲れた表情を見せて、机にうなだれた。

そんな朋美の頭を、あたしはそっと撫でた。

「色々ありがと」

「そんなことない!」

「わっ」
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