あなたの願い、叶えましょう。 ー ただしその代償は・・・ ー
放課後。
あたしは咲也と新しくできたカフェに行き、話し込んでいたらいつの間にか夜の8時がまわっていた。
明日も放課後、咲也の部活が終わるのを待って一緒に帰る約束をして今日は別れた。
「ただいまぁ〜」
あー楽しかった!
咲也とあんなに話せる日が来るなんて夢みたい!
咲也のこともっと知りたいし、あたしのことももっと知ってもらいたいな〜。
そんなふうに放課後の余韻に浸りながらリビングのドアを開けた時だった。
「ちょっと!何時だと思ってんのよ!何してたの!?メールも返さないし遅くなるんなら連絡してよ!」
お母さんの怒りの声が部屋中に響く。
「友達と新しくできたカフェ行ってたの〜。話し込んじゃって時間忘れてた〜」
「夜ごはんもう食べちゃったわよ!あんたの分置いてあるから、あっためて食べなさい!」
「あ〜カフェでごはんっぽいの食べてきちゃったから、今日はいーや。お風呂入ってくる〜」
「はぁ!?それならそーと連絡しなさいよ!」
「次からするって〜」
もう、お母さん怒りすぎ。
ちょっと遅くなったくらいで。
貴重な咲也との時間だったのに、なんか今のでテンションガタ落ち。
まぁでも、明日からちゃんと一言連絡入れとこ。
またこうやってうるさく言われるとめんどーだし。