大切なあなたへ
私ね、いつも嫌な予感がすると

そのことが頭の中に一瞬浮かぶんだ。

あなたの時もそうだったんだよ。

でも私はそれは違うって思った。

ううん。思いたかったんだよ。

あなたが居なくなるかもしれないなんて

思えなかったんだよ。

この前あなたのこと見かけたんだよ。

その時あなたはすごく幸せそうな

顔してたんだよ。

でも私が不幸な顔してたから

声をかけなかったんだよ。

あの時声をかけたらよかったな。

今更後悔しても意味ないんだけど。

私は後悔ばかりの人生だから、

また後悔しちゃった。

これからは後悔なんかしないように

しようと思ってたのに。

でも、あなたのせいじゃないからね。
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