僕の家族はなによりも…。


「私は今までずっと…何人もの双子や子供達を、大人を殺してきた。その罪は必ず償わないとね。




大丈夫、地獄で小波ちゃんにちゃんと言うから。梨乃が伝えそびれたことを全部」




銀色のナイフがキラリと光り、由紀の首筋に当てられた。



「私の分まで生きてね。真莉ちゃんのこと、忘れちゃだめだよ」




由紀に背中を押されて、外へ出る。





「ほら、行きな」




「由紀、ありがとう。今までのこと、全部」




「うん、こちらこそ。来世でもまた会えるといいね」




歩みを進め、地面に足をつく。






ここから先はひとり。




だけど、気持ちは由紀とふたり。




大丈夫。きっと……。











「いってらっしゃい、気をつけてね。




大好きよ、梨乃」






首を切って自殺した由紀のその言葉は、僕の耳に届くことはなかった。





< 12 / 12 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:0

この作品の感想を3つまで選択できます。

  • 処理中にエラーが発生したためひとこと感想を投票できません。
  • 投票する

この作家の他の作品

恐怖症で苦労したお話

総文字数/2,509

ノンフィクション・実話5ページ

四つ子の計画書

総文字数/92,616

ホラー・オカルト68ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
この世界に、ある能力の感染が始まった。 感染したのはある一定の人間のみ。 その人間というのは、同じ家に同い年の子供がいる家庭。 目で見たものを全て記憶してしまう私は、妹と一緒に、 脱出計画を立てる。 大丈夫、きっと……。 ここから出て幸せになれるよね。 私達は研究道具なんかじゃない。 今日も、施設での生活が始まります。 2019.10 〜 完結
恋を忘れられない私。

総文字数/2,983

実用・エッセイ(その他)10ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
「俺、箕田悠真!隣の席よろしくな!」 7歳の小学2年生の頃、隣の席に座る男の子は笑顔で私に言った。 きらきらしてて……かっこよくて。 私の、初恋だった。 3年間の片想いを、ここに。 どうか、皆さんに届きますように。 2021.4/16 .*・゚完結.゚・*.

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop