記憶の中の貴方
「……私は捜査に加わったらいけないんじゃないですか?」
相手から言われた時点で素直に承諾すればよかったと、後悔する。
「まあ、そうなんだけど……ちょっと聞きたいことがあって。来れそう?」
「……行きます」
変な間を作ってしまった。
だけど、私がそう答えたら、先輩は電話を切った。
携帯をポケットに戻し、署に向かった。
*
捜査本部が設置された部屋に入ると、先輩と警部がいた。
「木瀬に確認してもらいたいものがあるの」
先輩はそう言いながら、私にノートパソコンの画面を見せてきた。
私が画面に集中すると、映像が流れ始めた。
それは駅の映像だった。
「白木徹が見つからない」
画面から顔を上げたが、すぐに映像に意識を戻した。
日付は今日のもので、五時からのものを早送りしている。
「木瀬なら、白木徹の私服がわかるんじゃないかと思って呼んだんだけど……わかりそう?」
七時すぎても、白木くんらしき姿は見つけられなかった。
私は首を横に振る。
すると、先輩は部屋を飛び出していった。
「木瀬」
ホワイトボードに記されている情報を盗み見ようとしたとき、警部に呼ばれた。
相手から言われた時点で素直に承諾すればよかったと、後悔する。
「まあ、そうなんだけど……ちょっと聞きたいことがあって。来れそう?」
「……行きます」
変な間を作ってしまった。
だけど、私がそう答えたら、先輩は電話を切った。
携帯をポケットに戻し、署に向かった。
*
捜査本部が設置された部屋に入ると、先輩と警部がいた。
「木瀬に確認してもらいたいものがあるの」
先輩はそう言いながら、私にノートパソコンの画面を見せてきた。
私が画面に集中すると、映像が流れ始めた。
それは駅の映像だった。
「白木徹が見つからない」
画面から顔を上げたが、すぐに映像に意識を戻した。
日付は今日のもので、五時からのものを早送りしている。
「木瀬なら、白木徹の私服がわかるんじゃないかと思って呼んだんだけど……わかりそう?」
七時すぎても、白木くんらしき姿は見つけられなかった。
私は首を横に振る。
すると、先輩は部屋を飛び出していった。
「木瀬」
ホワイトボードに記されている情報を盗み見ようとしたとき、警部に呼ばれた。