ツンデレ娘とヘタレ男は気付かない
蒼視点






長い長い梅雨明けを過ぎてついに夏本番となってきた季節




夏と言えばイベントが盛り沢山だが、私達3年生にとっては勝負の年である







そしてあいつの集大成でもある………


5月のあの日から一言も言葉を交わさずにいたけど、ちゃんと立ち直っているのかな




最後なんだからあいつらしく終わってほしい









昔からあいつはバスケが上手かった



3年生と肩を並べるぐらい上手くて、幼馴染としても嬉しかった




でも



3年生の最後の大会で2年生で選出されたあいつは先輩たちに疎まれ、同級生や後輩からは嫉妬される日々で精神がまいっていたんだと思う


あいつはシュートをしても外れていき、どんどん焦ってパニックになっていった


結果的に初戦敗退して、次のキャプテンはあいつになった



でも、そこから中々スランプを抜け出せずに苦労して過ごしていた





幼馴染として何か言うべきなんだと思ったけど、何も言えずにいた



そして、ついにあいつはグレた




髪を染めたり、酒タバコまでして警察に補導されてたりしていた



ついに部活も途中で辞めてしまった




あいつの親が何度叱っても、泣いても、あいつの心には響かなかった




私もかけてあげる言葉が思いつかず、そのまま3年の月日が流れた




あいつが私のことをどう思っているかなんて分からないけど、私は今のあいつは好きになれない




どこか自分を隠しているあいつなんて見たくないんだ
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