音の世界への憧れ
聾学校も卒園するまで月火金曜日は聾学校に通い続けた。
 
新しい幼稚園も慣れてしばらく経って3月初めごろには幼稚園とさよならした。卒園ではなく、あくまでも体験入園みたいなもの。でも友達は小学校で会えるのでちょっとしばらくのお別れになった。
 
そして聾学校の幼稚部の卒園式がやってきたとき、私は期待心で溢れてた。早く小学校に通いたいからである。卒園式が終わり、帰る前に卒園児は先生たちに万歳と胴上げされた。
聾学校生活から離れて普通社会の中での生活が始まった。
 
このあたりから家も、故郷の町へ引っ越した。古い家を2年間借りて生活した。
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