ずっと一緒にいてね?

ましろ先輩が、友夢ちゃんと呼んだことに驚きつつも、俺はその言葉をしっかりと受け取った。


「…ええ、もちろんです。友夢達には、直接伝えられませんけど、空達に伝えておきます。」


すると、俺の中にいたはるなも、じっと俺の顔を見つめながら言った。


「…雅、私からも伝えてほしいの。ありがとうって。私には、いつもみんなの言葉が心に響いてたって…それと…いつかでいいから会いたいな…。“ゆうちゃん”達に、じゃなくて…“友夢ちゃん”達に。」


…はるな。


今の言葉、友夢達に聞かせてあげたい。


そして、いつかはるな達と友夢達を会わせてあげたい。


まあ、いつになるか分かんないけど。


そこに、突然、生徒会室のドアを控えめにノックする音が聞こえた。


先輩達が帰って来たのか?


でも、ノックするなんて珍しい。
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