ずっと一緒にいてね?

「えみとももかちゃん?おかえり。みんな揃ってるよ。」


すると、ドアが開いて、そこにはあき先輩の言うように、えみか先輩とももか先輩がいた。


そして、二人の後ろに少し控えめに立つ女の子。


…この子がこはるちゃんか。


…にしても、あき先輩良く分かったな。


「ありがとう。はるな、こはるちゃんと会える?」


「…う、うん。もちろん。ちゃんとこはるちゃんとお話したい。」


まだ若干緊張しているようだけど、えみか先輩を見つめる瞳は、強い意志で溢れている。


「良かった。じゃあこはるちゃん、生徒会室の中に入って。」


先輩がこはるちゃんを手招きすると、こはるちゃんは、


「失礼します。」


と、軽く頭を下げて礼儀正しく挨拶した。


そんなこはるちゃんを横目で見つつ、向きを変えて俺の膝の上に座ったはるなに囁いた。




「友達になれるといいな。」


って。


すると、はるなはうんと頷いて微笑んだ…


それはそれは可愛い顔で……





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