ずっと一緒にいてね?

俺は、今は仕事をしているであろう母さんに悪態をつく。


俺の母さんはとても能天気で、そういう大事なことをちゃんと言わない…


「まあまあ、雅の母さんの能天気さなんて今に始まったことじゃないですし…今更どうしようもありませんよ。」


…んなことはわかってるわ。


はあ…一応連絡入れておくか。


俺は念のため、母さんに連絡を入れようとして、ポッケに手を突っ込む。


あれ…?携帯がねぇ…


そうだ、昼休みに弄ってた後、そのまま教室の机の中に入れちまったんだった。


ってことは…学校に戻らなきゃじゃん。


マジで最悪…


「どうかしました…?」


俺の様子に気付いたらしい祐介が不思議そうに尋ねてくる。


「ああ…学校にスマホ忘れた…」


「あちゃー。それは、やらかしましたね…」
< 61 / 320 >

この作品をシェア

pagetop