ずっと一緒にいてね?

「俺は、スマホ取りに学校に戻るから、祐介は先に帰っててくれ。」


俺は、一人で来た道を戻ろうとしたが…


「別に急いでないので一緒に行きますよ。」


と言って、祐介もついて来た。


「お前、受験生だろ?いいのか?」


「そんなの全然平気ですよ。ダメだったら、まずそもそも雅と帰ってませんよ。」


そう、祐介は、何を隠そうと受験生なのだ。


でも、かと言ってそれほど勉強しているわけではない。


何故かって?


それは、祐介はムカつくほど頭がいいから。


だから、受験に向けての勉強などほとんど必要ない。


「…雅、今何考えてたのかな?ん?」ニコッ


ヤバイ…背後に黒いオーラを感じる…


「…イエ、ナンデモアリマセン。」


つい、片言になってしまった。


「ふ〜ん、今回は見逃してあげるけど、次はないよ?」

「ハ、ハイ…」


危なかった…
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